”頼っちゃいけない”と思っていた私に、体が伝えてきたこと

【セッション事例】
※こちらのセッション記録は、クライアントさまのご了承を得て、一部内容を編集のうえ掲載しています。
セッションについて:潜在意識×筋反射×カード
このセッションは、IH(インテグレイテッド・ヒーリング)の本格的なプロセスに入る前に、
「なんとなくモヤモヤしている」「今の自分を少し整えたい」
という方が受けられる、筋反射とオラクルカードを使った“内観サポートセッション”です。
筋肉の微細な反応(筋反射)を通して潜在意識とつながり、
今必要なメッセージを受け取りながら、心の奥にある感情の源を一緒にたどっていきます。
休めているはずなのに、休めてない気がするんです
今回のセッションに訪れてくれたのは、生後5ヶ月の赤ちゃんを育てている女性。
赤ちゃんを自分の母親に預けて、ここまで一人で出かけるのは今日が初めてだったそうです。
妊娠中は私のマタニティヨガに参加してくれていたご縁で、産後の悩みを聞いて欲しいと訪れてくれました。
赤ちゃん、夜はよく寝てくれるんです。
だから、私は寝られてるはずなのに……
なんか、全然休めてない感じがして。
思いつく「理由」には、どれも反応がない
私は彼女の手にそっと触れながら、話に出てきた言葉に対して体の反応を確認していきました。
体がまだ完全に回復してないのかも……
夫のトイレの音で起きちゃうのが地味に疲れるのかも。
赤ちゃんが気がかりで、眠りが浅いのかも。
でも、どの言葉にも、体は何の反応も示しませんでした。
一つずつ確認したけれど、どれも違うみたい。
うーん……なんでこんなに疲れてるんでしょう。
彼女自身も、少し困ったように眉をひそめていました。
体が求めたのは「カードというサポート」
私は静かに体に尋ねました。
「今ここで、カードをサポートとして使ってもいいですか?」
体は、YESと反応を返してくれました。
出てきたカードは「Receiving(受け取ること)」
カードを見た瞬間、彼女はふっと表情を曇らせました。
“受け取る”って、ちょっと引っかかる感じがします…。
……与える方が楽だなって思います。
自分がどれだけ与えられてるかって言われると、ちょっと自信ないけど。
でも、してもらう側になると、すごく気を遣う。
言葉に、体がはっきりと反応していました。
私が「受け取るって、どんな感覚?」と問いかけると、
彼女はゆっくり言葉を選びながら、話し始めました。
うん、なんか……
誰かが何かをしてくれると、どうしたらいいかわからないというか…ただもらうだけって、落ち着かないような。
……何かしてもらうと申し訳ないって思うんです。
返さなきゃって。
”ありがとう”だけじゃいけない気がする。
私はそっと伝えました。
「何かをしてもらうと申し訳ないって言葉にすごく反応あったんだけど、
生活の中でそう思っている場面はある?」
彼女は一瞬動揺したように目を泳がせ、少し沈黙してから話し始めました。
…家事や赤ちゃんのことかなぁ。
やってくれると楽だなって思うことはたくさんあるんだけど
夫に頼みづらくて…やってもらうのが申し訳なく感じているんだと思います。
彼女の話に体は反応を示しました。
私は優しく手に触れたまま、彼女からの言葉を静かに待ちます。
もちろん、言ったらやってくれるんです。
でも、仕事で疲れてそうだったりするのを見ると
やってもらうのが申し訳ないような気持ちで、頼みづらくって頼れないんだって思います。
「頼れないって言った時にすごく反応あったけど…」
そう伝える私の言葉に被せるように彼女が言いました。
うん、頼れないと思ってる。
私、頼れない、頼っちゃいけないと持ってるんだと思います。
体の反応は”YES”
頼るって、怖い___でも、もし”頼れる”としたら
彼女は少し間を置いて、ぽつりと言いました。
「私、頼るのがすごく苦手なんです。
何かしてもらうのも、小さなお願いも、全部ちょっと怖い。
言葉にするのにも、時間がかかるんです。」
「私は育休中で仕事してないけど、夫は外で働いて帰ってくる。
本当はお願いしたいことがあるのに、
“これ頼んでいいのかな”って、すごく考えてしまう。」
「自分だけがしてもらってるような気がして……
頼るって、なんだかすごく“怖い”って思ってたかもしれません。」
「特に赤ちゃんのことは、私がママだし。私がやらなきゃって。」
そのすべての言葉に、体は反応していました。
私はそれを静かに彼女に伝えました。
「今、話してくれたこと、全部体が反応してたよ。
じゃあもし——もし“頼れる”としたら……
心や体って、どんなふうになると思う?」
彼女は少し黙って、そして小さく息を吐きました。
頼っていい——心の奥の声に触れた瞬間
「……ああ、そうか。休めるんだと思います。」
体からYESの反応がはっきりありました。
「ずっとずっと、赤ちゃんを産んでから、
“頼っちゃいけない”って、
“私がしっかりしなきゃ”って思ってた気がします。」
うっすらと涙を浮かべながら、彼女はそうつぶやきました。
その瞬間、彼女の肩がふっとゆるんで、呼吸が深くなっていきました。
その後____気づいても、行動に移せない時
このセッションから数日後、彼女からメッセージをいただきました。
「できるだけ、夫に頼るようにしてみています。
でもやっぱり、“頼っていい”って自分に許可を出すのって、思っていたよりずっと難しいですね……」
そう綴られていました。
気づきが起こったこと、それは確かに癒しへの大きな一歩です。
でも彼女のように、「わかってるのに、できない」ということがあるのもまた、リアルな現実だと思います。
そして実はその「できない」にこそ、
思考だけではたどり着けない、深く眠る感情の記憶やエネルギーの滞りがあることも少なくありません。
言葉で理解してもなお、動けないとき。
その奥にある根本原因を見つめて癒していくのが、IH(インテグレイテッド・ヒーリング)のセッションです。
頭でわかっていても、心や体がうまくついてこない。
そんなときは、どうかひとりで抱え込まず、あなたの奥にある声に優しく寄り添ってみてください。
(彼女は後日IHセッションを受けていただくことになりました。)
LIFE IS BEAUTIFUL
世界は光に満ちている
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