守ることから信じることへ。

a woman holding a baby in her arms
目次

はじめに

心が揺れたとき、私はIH(インテグレーテッド・ヒーリング)をします。

それは一度きりのことではない。
自分の中に違和感や揺れが浮かび上がってきたときこそ手放すチャンス。

IHでは「まだ向き合うタイミングではない」と体が判断したテーマには筋反射の反応が出ません。
だからこそYESが出たときは、それを行うことがあらゆる次元で最高最善の選択であるというサインなのです。


「息子のこと」から始まったセッション

今回も「息子のこと」をテーマに体に確認すると、迷いなくYESの反応が返ってきました。
始める前、私は「学校での様子」や「友達との関わり」に関する不安を扱うつもりでいました。

しかし、IHは表面的な悩みだけで終わることはありません。
筋反射で進めていくと、私が思っていたよりもずっと深い場所――
過去の経験や傷が、今の私の選択や行動を左右している根源に触れていきます。
その根っこにたどり着いたとき、表面的な不安は入口にすぎなかったのだとわかるのです。


「私が守りすぎた」という痛み

筋反射がYESと示したのは、
「いろいろ挑戦させてあげられなかった」「私が守りすぎた」という思いでした。

そこで私は、命の誕生という祝福の中にいながら、溺れるように苦しかった産前産後の日々を思い出しました。
直感を信じて、運命に飛び込むように夫と一緒になることを決め、望んですぐに息子を授かって。

女性として最も輝くはずの時期に、劇的な環境の変化や新しい関係を育む中で戸惑う日々。
光が強く当たる分、影も濃くなり、授かった命の輝きや祝福の陰で、私は誰にも言えない不安と揺れを抱えていました。

必死に呼吸をしながらも、まるで溺れていくかのような毎日。
ヨーガも瞑想も教えていた私にとって、それでも消えない心の葛藤は、自分への信頼を揺らし、心も体も少しずつ凍りついていきました。


「この子だけは、絶対に守らなきゃ」

当時の私は、夫婦関係にも大きな不安を抱えていました。
もし関係が壊れたら、息子を夫の国に連れていかれてしまうかもしれない――。
そんな恐れの中で、奪われないように自分が育てなければと母乳育児にこだわり、片時も息子を手放さず抱き続けました。

それは確かに愛情でしたが、同時に「この子は私が守らなくてはいけない弱い存在だ」という前提を強く握りしめることでもありました。
筋反射を通して、その思いが今の私の選択や行動にまで影響を及ぼしていることを知ったとき、私ははっとしました。

「守ること」と「信じること」は同じではない。

あの頃は守ることしかできなかった。
けれど今は、家族の関係も変わり、夫ともお互いを支え合えるようになり、
息子も自分の意志や考えを持つまでに成長しました。

私の中で「守らなければいけない存在」だった息子が、いつの間にか「信じて見守れる存在」へと変わっていることに気づきました。


ゴール設定と筋反射の反応

IHでは、セッションのゴールも筋反射で決まります。
過去の記憶や感情に触れ、気づきを重ねていく中で、「息子を信頼すること」という言葉が浮かびました。
その瞬間、筋反射は大きくYESと反応。

それは「必要だから」ではなく、あらゆる次元で、それを今行うことが最高最善であるというサインでした。
まるで体が「これが今のあなたにとってすべてを超えてベストな選択だ」と教えてくれたようでした。


選ばれたプロトコル「エネルギーコード」

ゴールが決まったら、次はそのゴールに向かうために必要な癒しを選びます。
これも筋反射を使って進め、今回選ばれたのはエネルギーコードの切断。

過去の私が「この子だけは絶対に守らなきゃ」と思ってつないだコードは、愛でありながらも「息子は弱い存在」という前提を強化していました。
それを解くことで、初めて「信じる」ためのスペースが生まれるのだと分かりました。


「守る」から「信じる」へ、そして自由に

筋反射に従って必要なヒーリングを進めていくと、過去の私が握りしめていた恐れや結びつきが静かにほどけていきました。
すべてが終わったとき、心は驚くほど軽くなり、深い呼吸が自然に入ってくる。
目を閉じると、息子の未来がこれまでよりも広く、明るく感じられました。

「信頼する」という選択は、息子のためだけではなく、私自身を自由にする選択でもある――。
そう思えたとき、胸の奥にやわらかな確信が広がっていきました。

セッションを終えて

セッションを終えたあとも、「信じる」という選択は日常の中で何度も選び直すものだと感じています。
息子のちょっとした仕草や言葉に、ふと昔の私が反応しそうになる瞬間もある。
そのたびに深呼吸して、「守る」ではなく「信じる」を選び直していく。

けれど、その決意が早速試されるような出来事は、すぐ翌日にやってきました。
まるで目の前で「本当に信じられる?」と問いかけられるように。

そのお話は、次回に続きます。



LIFE IS BEAUTIFUL
世界は光に満ちている

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