瞼の痙攣からのメッセージ
体のどこかがぷくっと腫れたり
ただれたり赤みが出たり
カラダが明らかに普段と違う反応をするとき
大抵はそこからのメッセージがあったりするって話。
『瞼の痙攣がまたはじまったんだよね。』
瞼を抑えながら、そう教えてくれた彼女は付き合いの長い友達で
数年前に、同じように瞼の痙攣が治らず、セッションに来て、
筋反射でカラダ(潜在意識)からの声を確かめたことがあった。
その時は確か、
“目を背けたいこと、できれば見たくないものがある”ってことに
彼女の筋肉は反応したんだったっけ。
あれから数年。
また同じ症状が起きて、その時のことを思い出した彼女は
今度はどんなことを訴えているのか、カラダの声を聞きに私のところに来てくれた。
筋肉の状態をチェックして、彼女の腕に触れる。
『前回は確か、目を背けたいこと、できれば見たくないものがあるってことに反応があったと思うんだけど
今回も同じようなことがあるのかな?どう思う?』
『どうだろう…できれば見たくないもの……。』
私の質問に目を閉じて、時間をかけながら自分の内側を丁寧に観察していく。
しばらくの沈黙ののち
『あるかも。』
そういった彼女の筋肉から力が抜けたのがわかった。
『反応があったけど、何だと思う?』
『仕事かな。……ある人との。』
また、筋肉から力が抜ける。
『関係あるみたいだね。どんなことかな?』
筋肉の反応からセッションを進めていくと
ある問題について、仕事のパートナーを信用できなくなっていることに
今回の瞼の痙攣に繋がるストレスがあることがわかった。
『……遠回しに要望を伝えてきたけど、伝わらないんだよね。』力なく彼女は言う。
『それで伝わらないと感じているなら、ダイレクトに伝えてみることはしないの?』
『ダイレクトに伝えるか……してこなかったな。』
そう呟いた彼女からまた力が抜けた。
『ダイレクトに伝えないことで何かメリットがあると感じてるのかな?』
瞼が痙攣するほどのストレスを感じながらも、
ダイレクトに伝えられないとしたら
それは彼女のどんな思いからなんなのだろう?
沈黙の時間が流れた後で、目を閉じたまま彼女が呟いた言葉は
『いい関係でいたい…』っていう一言。
筋肉からまた力が抜けるのがわかった。
『ダイレクトに要望を伝えることで、関係が変わってしまうって思ってる?』
『……そうかもしれない。』
筋肉はまた反応した。
私はすかさず
『それって真実だと思うの?』と聞いてみた。
どんなシュチュエーションでも、どんな相手であっても、どんな反応が返ってくるかは
相手に言葉を渡したあとにしかわからない。
にも関わらず、彼女に限らず私たちは往々にして
今までの経験や思考からの憶測で起きていない未来の出来事を
きっとこうなってしまうと無意識に限定してしまうことがある。
彼女はまた静かに目を閉じて自分の中を丁寧に観察しながら
『真実ではないよね……じゃあ、私はどうしたいんだろう…』
そう呟いてすぐに、意を決したように口を開く。
『きちんと伝えるみること…かな』
言葉にした途端に、また筋肉が反応した。
『そうみたいだね。”きちんと伝える”に反応があるから。』
ここで筋肉の反応があり、
今回の
”瞼の痙攣からカラダが彼女に伝えたいメッセージ”は
全て受け取れたということでセッションを終える。
もともと美しい彼女の背筋が凛と伸びて、その姿はセッション前よりずっと彼女らしかった。
今回のセッションを終えて
彼女はきっと、本来の彼女そのものとも言える大きな愛のエネルギーを真ん中に
恐れることなくダイレクトに思いを相手に伝えると思う。
気づきが起きると
本来の愛の場所からものを見ることができるのだから。
誰かとの関係の中で
違和感を感じたり、モヤモヤしたりしたときにあなたはどうしていますか?
自分の気持ちを相手に伝えることができますか?
伝えることで揉めるくらいなら
何も言わずに我慢しようと思うことを選んだ経験がある人は多いんじゃないかなって思います。
それは幼いころや思春期の友人関係の中で経験したことかもしれないし
大人になった今、経験している人
それ以外にやり方を知らない人もいるかもしれない。
違和感やモヤモヤを抱えたり、心地よさを感じられない時の思いを伝えるのが怖いと感じてしまうときに思い出して欲しいのは
コミュニケーションを取る前に
自分の頭の中に引き篭もって、自分で判断して心を閉じてしまうのではなく
心を開いて自分の気持ちを話すこと
穏やかさとともに相手に対して伝えることの大切さのこと。
伝えることで関係が変わったとしても、
”見ないようにすることで生まれるストレス”ではなく、
自らにパワーを感じられていたとしたら
どんな結果でも
自分の力を失うことはないのだから。
『人と繋がること。』
誰かに心をむき出しにする事に躊躇して1人になることではなくて
心をむき出しにして、人とつながる世界になれる方がこの世は安全で幸せな場所になっていくって
私は、そう信じています。
LIFE IS BEAUTIFUL
世界は光に満ちている