6歳の誕生日に。

先日、息子が6歳になった。

彼がまだ赤ちゃんのとき

遠くに住む友人が産後の私たちに会いに

遥々我が家に訪れてくれた時のこと。

夫と私と息子をまじまじと見つめ

『人が2人いたらそこから1人増えるって、よく考えたらなんだかすごく不思議だな』

まるで独り言のように呟いたことを思い出す。

夫がいて。私がいて。

出会って2人になって。

子どもが来て、3人になった。


最近は夕ご飯のあと息子を真ん中に3人でソファーに座ってよく映画を観る。

私の大好きな時間。

横で声を出して笑ったり、ハラハラして私の手をギュッと握ってきたり感動して抱きついたり。

そんな息子の様子を見れることが嬉しくて

同じ映画を楽しめるようになったことが

感慨深い。


生まれたばかりのころは

夫はよく息子のことを、わたしの延長のようなものだと言った。

確かに赤ちゃんの頃は

子どもってどこか母親の延長のような存在なのかもしれない。

でも今、同じものを見ても私とは違うタイミングで泣き、笑う彼は

もうすでに“彼自身”だ。

隣に座る息子と、その先の夫を眺めながら

他人だった2人の目線の先が

親という役目を授かって、愛おしさの眼差しで同じ存在を見つめていることや

私たち3人が家族という形態で巡り合い

こうして同じ時間を過ごせる奇跡を思うと

なんだか本当に不思議に感じる。

有り難さが溢れてきて

…笑える映画のはずなのになんだかとっても泣けてくる。


1人だった私が

夫と出会い2人になり、今は3人になった。

3人になれた。

6歳、お誕生日おめでとう!


LIFE IS BEAUTIFUL 
世界は光に満ちている

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