2021年。春。

2021 春、子どもが小学生になった。

真新しいランドセルに背負われているような小さな身体。

校舎に入る心細そうな子どもの背中を祈るような気持ちで見送る私。

祈ることと信じることが私の出来ること。


先日、登校初日。

学校に迎えに行くと

『ママに会いたかったー』と急に泣き出し

その日あったことをぽつりぽつりと話しながら

大粒の涙を流した子ども。

英語もわからない中入学を決めた
インターナショナルスクールでの環境で起こったトラブル。

訴える言葉を持たない我が子の気持ちを思うと
どれだけ不安だったのだろうかと。

私が迎えに行くまでの時間の孤独を思って
胸が締め付けられた。

先生にもことの顛末を報告し、子どもの話をゆっくり聞く。

泣くことが出来て落ち着いたのか明るいいつもの笑顔が戻ってきていた。



この子の笑顔を守りたい。

生まれた日からずっとそう思ってきた。

降りかかる障害の全ての盾になりたいと

ずっとそう思ってきた。

…それでもそれは叶わないし

たとえ叶ったとしても

それが成長していく子どものためにはならないことに

ランドセルを背負った後ろ姿を見送りながら

はっきりと気づいてしまう自分がいる。

経験が育ててくれるあらゆることを奪う権利は私にはないのだ。

ならば私の出来ることは

小さな背中を優しく押して

全ての経験を糧に出来る力が我が子にあることを信じること。

安心して心から寛げる帰る場所を維持すること。

暗闇で迷ったとき苦しいとき

道標になる灯台のように子どもを照らす光であれるように

全力で自分を生きること。



今朝も小さな背中をマスク越しの大きな笑顔で見送りながら

心の中で何度も何度もエールを送った。

繊細な私と繊細な子どもの新しいスタート。


頑張れ 私。

頑張れ 新一年生。




LIFE IS BEAUTIFUL
世界は光に満ちている

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